【 タイトル 】 「しょうきちくんといつきくん」
【 脚本製作 】 イヅカ
【 登場人物 】
・ 樹(イツキ) ♂ 7歳(小学校低学年) 攻
祥吉と同じクラスで、幼稚園からの幼馴染。
ぼけっとしたマイペースな性格。よく泣く。
性格上うっかりな失敗が多く、よく祥吉に助けられている。
そんなこともあってか、とにかく祥吉が大好き。
・ 祥吉(ショウキチ) ♂ 7歳(小学校低学年) 受
元気が良くハキハキとした生意気盛り。
短気で、些細なことでもすぐ手が出る。
面倒見が良いが、それを感謝されるのは好きではないため基本素直でない。
※この作品にはボーイズラブ要素が含まれていますのでご注意ください。
≪休み時間の教室:樹が机やカバンを引っ掻き回している≫
樹 「あ・・・・・・」
≪祥吉:後ろの席にいる樹へと振り返る≫
祥吉 「ん?何だ、どうかした?」
樹 「・・・・・・算数のノート忘れちゃった」
祥吉 「うわっ!バカでぇー!!ノートってことはじゃあ、宿題もか!」
樹 「うん・・・・・・どうしよう、今日僕当てられるのに」
祥吉 「・・・・・・」
樹 「ちゃんとやってきたんだよ。遅くまでお父さんに教えてもらって一生懸命やったんだ」
祥吉 「・・・・・・」
樹 「先生忘れ物すると怒るし、こわいし、僕、僕・・・・・・!」
祥吉 「あーもううるせーな!いちいち泣くんじゃねーよバカ!
・・・・・・ったく、さっさと自由帳出せ、持ってんだろ」
樹 「え?」
祥吉 「は や く し ろ よ ! 休み時間終わるだろ!!」
樹 「え、あ、うん」
≪祥吉:自分のノートを取り出す、樹:自由帳を出す≫
祥吉 「・・・・・・こっからここ。早く写せよ」
樹 「え、いいの?」
祥吉 「うっせーなっ!写せって言ってんだから写せよ!ノートしまうぞ!」
樹 「あっ、ご、ごめん」
祥吉 「・・・・・・あってるかどうかは知らねーからな」
樹 「・・・・・・」
祥吉 「・・・・・・間違ってても文句言わせねーからな」
樹 「・・・・・・ありがと」
祥吉 「・・・・・・べつに」
樹 「僕ね、ショウくんのこと大好き」
祥吉 「はぁっ!?」
樹 「僕、ずっと前からショウくんのこと好きだよ!」
祥吉 「は、何、おま、何言って」
樹 「すぐ怒るし叩くけど、優しいから大好き!幼稚園の時からずっと大好きだよ!」
祥吉 「〜〜っ・・・・・・うるせーよ・・・・・・と、友達が困ってたら、助けるのは当たり前だろ・・・・・・」
樹 「だからね!僕もショウくんのこと助けたいから、何かあったら言ってね!」
祥吉 「おまえ・・・・・・ってバカ!手止まってるだろ!早く写せよ休み時間終わるぞ!」
樹 「いたっ!叩かないでよぉ」
祥吉 「いいからっ!早くしろよっ!!」
END