【 タイトル 】　「卑怯者の恋」 - 始まりの終わり -
【 脚本製作 】 平沢智萌
【 登場人物 】
　・ 攻担当 ： 尾張大樹（オワリダイキ）　16歳（高校1年生）　CV / おおわらい
　　 平瀬と同じクラスの同級生。中学時代から仲が良い。
　　 先日平瀬から別れようとの電話を受けたが、何故かまた呼び出されて公園へ来た
　　 嫌われるために起こした行動だったが、本当に嫌われてしまったと思い
　　 自己嫌悪と悔しさと怒りと悲しみが入り混じった後悔を抱いている
　・ 受担当 ： 平瀬智也（ヒラセトモヤ）　16歳（高校1年生）　CV / 平沢智萌
　　 尾張と同じクラスの同級生。中学時代から仲が良い。
　　 先日尾張に別れの電話をしたが、同じく中学時代からの友人に相談した所
　　 付き合うのに好き合ってないといけないことはないと言われ
　　 再度きちんと尾張を知るために、彼を公園へ呼び出すことにした

　　 ※この作品にはボーイズラブ要素が含まれていますのでご注意ください。

　
　　　≪平瀬：公園で尾張を2時間ほど待っている≫
平瀬智也　「2時間、かー･･･はぁ〜･･･
　　　≪尾張：2時間ほど遅れてやってくる≫
　　　　　　　　ぁ･･･尾張･･･（尾張を見つける）
尾張大樹　「･･････平瀬･･･悪ぃ、遅くなった･･･
平瀬智也　「ううん、いいんだ。来てくれてありがとう･･･
尾張大樹　「そりゃ呼び出されれば来る、けど･･･
平瀬智也　「ぅ、うん･･･
尾張大樹　「けど･･･、俺･･･、来て良かったのか･･･？
平瀬智也　「いいんだよ、俺が呼んだんだし･･････、尾張を･･･待ってた･･･
尾張大樹　「･･･ッ･･･。　･･･で、何？
平瀬智也　「ぁ、あのさ･･････、俺、尾張の気持ちには応えられないって
　　　　　　　　無理だって言っておきながら、俺･･･心のどこかで、
　　　　　　　　強引な尾張が引き止めてくれるんじゃないかって思ってたんだ･･･
尾張大樹　「･･･くっ！　俺はっ！！
　　　　　　　　ほ･･･本当は俺はそんな強引性格なんかじゃねーよ！！
　　　　　　　　･･･俺があの日、どんな思いで更衣室に行ったか･･･っ
平瀬智也　「尾張･･･
尾張大樹　「今だって、約束の時間から遅れたのも
　　　　　　　　『行くべきじゃないんじゃないか』って思って･･･悩んで
　　　　　　　　･･･自信が無くて･･･、ずっと･･･迷ってて･･･
平瀬智也　「尾張！
尾張大樹　「っ？！
平瀬智也　「悪かった、本当に･･･
尾張大樹　「･･･平、瀬･･･
平瀬智也　「俺が馬鹿だったんだ･･･
　　　　　　　　好き同士じゃないと付き合ったり出来ないって思ってて
　　　　　　　　･･･でも、友達にさ
　　　　　　　　『好きになるかどうか知るために付き合う』ってのも
　　　　　　　　アリなんじゃねーかって･･･言われて･･･
尾張大樹　「うん･･･
平瀬智也　「まだ、ちゃんと尾張のこと好きかどうかってのは
　　　　　　　　分からないんだ･･･ごめん･･･けど――
尾張大樹　「けど、俺の事が嫌いってワケじゃないんだよな？
平瀬智也　「･･･あぁ･･･、嫌いじゃないし、むしろ好きだと思う
尾張大樹　「･･･っ･･･
平瀬智也　「だけどまだ、尾張の言う好きと同じにはなれねー･･･
　　　　　　　　なれねーんだけど、キス･･･とか、･･･アレとか･･･
　　　　　　　　俺は気持ち悪いって思わなかった
尾張大樹　「･･･ぇ、ホント･･･に･･･？
平瀬智也　「ぅン･･･だから、なんで気持ち悪いって思わなかったのか
　　　　　　　　それを確かめるってだけの理由でもう一回ちゃんと付き合ってみても
　　　　　　　　いいんじゃないかって･･･思って･･･
尾張大樹　「平瀬･･･
平瀬智也　「だから、もし良かったら･･･っ、
　　　　　　　　俺が都合のいいこと言ってンのも分かってンだけど！
　　　　　　　　それでも！！
尾張大樹　「･･･っ･･･
平瀬智也　「･･･俺と、もう一度･･･付き合って、ください･･･
尾張大樹　「･･･もちろんだよ･･･俺は平瀬が今でも好きだよ･･･
平瀬智也　「っ！　･･････ごめん、俺まだそう言える自信がなくて･･･
尾張大樹　「いいよ、今はまだ言わなくて
　　　　　　　　平瀬を好きな俺を受け入れてくれただけでも
　　　　　　　　充分嬉しいから･･･今はまだ、いいよ･･･
平瀬智也　「え･･･と、あの･･･ここって、そういう流れ？？
尾張大樹　「していいの？
平瀬智也　「ぇ、したらダメなの？
尾張大樹　「ははっ･･･、ダメじゃねーよ
平瀬智也　「ンじゃあ･･･チュ･･･クチュ･･･（キスする）
尾張大樹　「ンッ･･･んむっ･･･チュ･･･はあっ
平瀬智也　「はあっ･･･
尾張大樹　「っ♪　大好きだ、平瀬っ
平瀬智也　「ぁ！　･･･っ、うん。　たぶん、俺も･･･

END